「FLEXISPOTってどの国のメーカー?」
「FLEXISPOTの会社概要が知りたい」
「なんかFLEXISPOTって怪しい」
という疑問に回答します。
「電動昇降デスクと言えばFLEXISPOT」
こう言っても過言ではないほど、FLEXISPOTは日本で人気No.1のスタンディングデスクのブランドですよね。
しかし、そんな圧倒的な人気を誇るFLEXISPOTですが「どの国」の「どんな規模」の会社なのかご存知ですか?
私は知りません。いや、知りませんでした。
スタンディングデスク普及に使命感を燃やす私が「人気NO.1ブランドFLEXISPOTのことをよく知らない」では済まされません。
ということでFLEXISPOTの日米中のサイトを舐めまわすように調べてきたので紹介します。
想像の10倍は大きい会社でした。
日本 FLEXISPOT公式サイト(https://www.flexispot.jp/)
米国 FLEXISPOT公式サイト(https://www.flexispot.com/)
楽歌 loctek(https://www.loctek.com/)
米国 loctekサイト(http://loctek.us/)
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FLEXISPOTは楽歌loctek社のブランド
FLEXISPOTの読み方は「フレキシスポット」。楽歌loctekという中国に本社を置く、多国籍メーカーのブランド名です。
- メーカー名
-
楽歌loctek
- ブランド名
-
FLEXISPOT
メーカー名とブランド名の違いって何?
メーカー名は「社名」で、ブランド名は「商標」です。例を挙げると『SONYが社名で、ウォークマンが商標』です。
ちなみに日本でFLEXISPOTを販売する会社は『楽歌株式会社』として商業登記されています。
現在の所在地は上記の埼玉県入間郡ですが、数年おきに転々と場所を変更しています。
- 2016年9月
-
東京都豊島区池袋
- 2018年6月
-
東京都中央区日本橋
- 2020年8月
-
福岡県宗像市
- 2021年4月
-
埼玉県入間郡
楽歌loctekの会社概要
FLEXISPOTをブランドに持つ楽歌loctekの会社概要についてまとめました。
- 所在地
-
中国 浙江省寧波
- 創業年
-
2002年(前身のloctekは1998年)
- 総資本
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約330億円(2021年12月31日)
- 従業員数
-
全グループで約3~4000人。中国本社では1600人程度
- 事業内容
-
リニアドライブ技術をコアとした商品の設計と製造、販売
- 主な商品
-
電動昇降デスク、フィットネスバイク、オフィスチェア、電動ベッド、モニターアーム
設立から20年ちょっとで、従業員数3~4000人という規模はすごいですね。従業員数だけでは一概に会社規模を比較できませんが、4000人はオフィス家具メーカーのオカムラと同等以上です。
資本金も300億円以上で、深圳証券取引所で上場している大企業です。
amazonにひしめく怪しい中国業者とは次元が違うブランドですね。
楽歌loctekの歴史
- 1998年
-
前進となるloctek社がアメリカで設立
- 2002年
-
Xiang Lehong氏により楽歌有限公司が設立(loctekを元に設立か)
- 2004年
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寧波 江山工場が完成
- 2009年
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寧波 浜海工場が完成
- 2013年
-
アメリカに初の海外倉庫が完成
- 2015年
-
初めての電動昇降デスクをリリース
- 2016年
-
ベトナムにホーチミン工場完成
-
FLEXISPOTをブランド化。日本とヨーロッパで販売開始
- 2017年
-
深圳証券取引所で上場
- 2019年
-
電動昇降 学習デスク発売
- 2020年
-
ドイツに倉庫を開設
- 2021年
-
カナダ、イギリス、イタリア、スペインのwebサイトを開設
日本とアメリカのFLEXISPOT公式サイトには「1998年 アメリカでLoctek社が設立」と掲載され、中国が本社であることは記載されていません。
それに対し中国の楽歌loctekのHPには「2002年浙江省寧波で設立」と掲載されています。
日本とアメリカでは「中国」のイメージが悪いから情報を伏せているのかと、邪推してしまいますね。
楽歌 loctekの拠点
研究開発
楽歌loctekには600人を超える研究開発要員がおり、メカトロニクス・ソフトウェア・ハードウェアなどの研究開発に従事しています。
さらに中国の有名大学と「楽歌健康数学研究院」という産学連携施設を共同で設立しています。
発明にも意欲的で2020年9月までに957の特許を権利化しているとのこと。
海外のFLEXISPOT公式サイトを見ると、日本では販売されていないモデルがごろごろあり、開発に意欲的なことが実感できます。
製造拠点
製造拠点は中国に3か所、ベトナムに1か所の計4か所。
写真では日本でもよく見る中規模な工場に見える…
何て思ってたら大間違い。
生産ラインの動画を見てみると、小っちゃい部品から足の塗装ラインに至るまで自動ラインの先進的な工場でした。
アッセンブル(組立)工程の動画も見てみたい
ここまでオートメーション化できているのであれば、「低コスト」で「高品質」な製品が製造できるのも頷けますね。
物流倉庫
物流はloctekの子会社であるLecangsという会社が担ってます。
lecangsは世界中に倉庫を11か所の倉庫もち、フィリピンにはカスタマーサービスセンターを持つグローバルに活躍する会社。
- アメリカ カリフォルニア(3か所)
- アメリカ テキサス
- アメリカ テネシー
- アメリカ フロリダ
- アメリカ サウスカロライナ
- アメリカ ペンシルバニア
- ドイツ
- イギリス
- 日本 埼玉県入間郡
- フィリピン カスタマーサービスセンター
アメリカだけで倉庫は8か所もあります。特にシリコンバレーがあるカリフォルニアには3か所もあり、スタンディングデスクの需要が高いことがうかがえます。
日本もFLEXISPOTのシェアが高いからか、アジア唯一の倉庫が埼玉県入間郡にあります。
なぜFLEXISPOTが怪しいとおもわれているのか?
いかがでしたでしょうか。私と同じく、想像した10倍以上は大きいグローバル企業だったのではありませんか?
ではなぜ、こんな大きい企業なのに怪しい会社と思われているのか?その理由は以下の3点が挙げられます。
- 日本ではイメージの悪い中国メーカー
- SNSマーケティング
- アフターサポートの整備不足
そもそもFLEXISPOTが中国企業だと知らない方も多いため、「SNSマーケティング」と「アフターサポートの整備不足」が怪しいと思われている主原因ではないでしょうか。
SNSマーケティングについて
FLEXISPOTはブロガーやYouTuberに製品を無料提供し、ブログやSNSでレビューしてもらうプロモーションを積極的におこなっています。
そのため「ステマじゃないのか?」と疑われているんですね。
「提供品」「PR案件」と明言すればいステマにはあたらず、SNSマーケティング自体に違法性はありません。
しかし製品提供の真偽は本人以外は誰もわかりません。疑心暗鬼になってしまうのも仕方ないですよね。
ただ本当に品質がダメダメな商品だったら、amazonや楽天のレビューはもっと低評価になると思うんですよね。
アフターサポートの準備不足
2020年の新型コロナウィルスによる在宅勤務推進で、FLEXISPOTも売り上げが爆増しました。
その結果、「緊急事態宣言による物流の混乱」と「問い合わせ急増」で、アフターサポートが機能してなかったことが当時のtwitterを見るとよくわかります。
しかし問題を放置せず、FLEXISPOTは次のような改善活動を進めていることが確認できます。
- 保証期間を5年に延長(2022年9月より)
- 電話サポートが日本人スタッフになった(amazonレビューより)
- 2022年以降はFLEXISPOTへの不満ツィートが激減した
FLEXISPOT最大の弱点であるアフターサポートが改善されたら鬼に金棒ですね
まとめ
- FLEXISPOTは中国メーカー「楽歌loctek」のブランド
- 楽歌loctekは従業員数4000人を抱えるグローバルな大企業
- 製造工場は中国とベトナムに4か所
- 製造ラインは全自動ライン。ヒューマンエラーが起こりにくい
- FLEXISPOTが怪しいと思われる理由は「SNSマーケティング」と「アフターサポート」
- アフターサポート改善の取り組みが進められている
以上の通り、FLEXISPOTは世界規模でスタンディングデスクを販売する大企業。amazonで粗悪品を売った後に音信不通になるような悪質な中国ストアではありません。
FLEXISPOTの悪い噂を耳にして購入を躊躇っている方の参考になれば幸いです。
FLEXISPOTの全モデルを比較した記事を作成しているので、こちらも参考にどうぞ。
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スタスタでした(^◇^)
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